【ロンドン2日=鈴木雅子通信員】6月25日(日本時間26日)に急死した米人気歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50)の“盟友”だったチンパンジーのバブルス君が静かにマイケルさんの死を悼んでいるという。2日付の英サン紙が伝えている。現在、フロリダ州の動物養護施設で生活しているバブルス君は26歳。施設の広報によると「(葬儀の)招待状は来ていません。本人は悲しいでしょうが、ここにいる方がいいでしょう」と、体力的に長距離移動に難がある老年期に入ったバブルス君を気遣っている。

 ガン研究センターの動物実験の献体だったバブルス君が、マイケルさんに救われたのは85年のこと。以来いつも一緒に行動し、87年に来日した際には、ホテルに専用の寝室も用意されるなどVIP待遇を受けたほどだ。だが、成長するにつれ凶暴になり、手に負えなくなったことからマイケルさんが手放し、同施設に預けたという。施設関係者によると、今は一日中、絵や音楽を鑑賞したり、親友チンパンジーのサムと仲良く過ごしているという。

 [2009年7月3日9時12分

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