人気モデルの押切もえ(29)と巨人野間口貴彦投手(26)が、約4年にわたり続けてきた交際を解消していたことが24日、分かった。04年に共通の知人を通し知り合った2人は、翌年秋から交際に発展。モデルと巨人選手という注目されるカップルだったが、自然体でオープンな交際を続けてきた。だがともにプロ意識が高く、仕事を大切にした多忙な日々を送る中、互いの意向を尊重し合う形で、元の友人関係に戻る決断をしたようだ。

 注目の2人が発展的な形で友人関係に戻った。2人を知る関係者は「数カ月前、納得いくまで話し合って決めたようです」。一時距離を置いたこともあったが、約4年間はぐくんできた交際に終止符を打った。

 押切と野間口との交際が発覚したのは08年5月。人気モデルと将来が嘱望される巨人投手の交際は一気に注目を浴びた。そろって交際を隠すことなく、取材を受けても互いを尊重するコメントは好感を持たれていた。しかし、一時は結婚寸前とまで報じられた交際に変化が生じたのは、今年に入ってのことだった。

 2月、押切は自身初のエッセー本「モデル失格」を出版。発行部数15万部を超え、雑誌「AERA」での連載も好評を得るなど活動の幅を広げていった。野間口は春先から1軍帯同を続け、7月にはプロ初セーブを挙げるなど巨人のリーグ3連覇に貢献した。トッププロとして尊敬し合う間柄だったが、2人の高いプロ意識が逆に、交際の妨げとなっていった。

 野球選手はシーズンに入ると1カ月の半分を遠征先で過ごす。野間口は日常生活から真摯(しんし)に野球と向き合うタイプで、週1日の休日も体のケアや練習に充てる。5年目の今季は飛躍を期す思いが特に強く、生活のほぼすべてを野球に費やしていた。

 仕事に対するストイックさは押切も同様だった。看板モデルとしての責任感から徹底した栄養管理を続けるほか、執筆業にも積極的に進出し、30歳を目前にして働く女性から絶大な支持を得るようになった。単なる美人モデルから活動の幅を広げたように、飛躍を期す思いは野間口と変わりなかった。互いに認め合うからこそ「今が一番大切な時期」と判断。交際を解消し仕事に全力を尽くす決断をしたようだ。

 巨人が3連覇を決めた23日、イベントに出席した押切が「今夜乾杯できたら最高です」と破局を伏せたのは、巨人優勝に水を差したくない、友人としての気遣いだった。

 [2009年9月25日8時44分

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