押尾被告、矢田の質問に「…切れました」
都内のマンションで合成麻薬MDMAを使用したとして、麻薬取締法違反罪に問われた俳優の押尾学被告(31)は黒のスーツにネクタイ姿で法廷に姿を現した。釈放時から髪を短く切っていたが、額の髪の生え際が広がり、側頭部は白髪がかなり目立つなど、一気に老け込んだ印象だった。冒頭の生年月日などを聞かれる人定質問では直立したまま、しっかりと回答。職業は「無職です」とためらうことなく答えた。
保釈後は手紙を書いたり本を読んだりしながら過ごしたという。六本木ヒルズのマンションで亡くなった田中さんの件で警察が実家に来ているのか聞かれると「ほとんど毎日来ます」と話し、任意で取り調べを受けていることを明かした。
冒頭は質問に堂々と答えていたが、弁護人が離婚した女優矢田亜希子と2歳の息子について触れた途端、歯切れが悪くなり始めた。妻子との関係を問われると数秒沈黙してから「切れました。会っていません」と答えた。実家から外に出られない状況だったのか聞かれた際、「はい」と聞き取れないほど小さな声で答えたため、井口修裁判官から「もう少し大きな声でお願いできますか」と注意された。
検察官から亡くなった田中さんとの関係を追求されると、さらに不安そうにした。田中さんとの関係を「不倫ということになりませんか」と聞かれ、押尾被告の「はい」と答える声のトーンはさらに弱々しくなった。六本木ヒルズのマンションで田中さんと会ったことについて「セックスするつもりではなかったんですか」「今まで何回ぐらいセックスしたのですか」「昼ですか夜ですか?」などと生々しい追及が続いた。押尾被告は「本人の名誉のために、お答えできません」とかわし続けたが、最後は「そう受け取られるならそれでいいです」「覚えていません」などと小声で投げやりに答えると、「何!?」と聞き返される場面もあった。
今後の仕事について「今、考えている余裕が正直ありません」と話した。逮捕前は「押尾語録」と名付けられる過激な発言など、ふてぶてしい態度も売り物にしていたが、すっかり影を潜めていた。
[2009年10月24日9時2分 紙面から]
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