麻薬取締法違反の罪に問われた元俳優押尾学被告(31)に懲役1年6月執行猶予5年を言い渡した東京地裁の判決が16日、控訴期限を迎え、17日午前0時で確定した。検察、弁護側双方とも控訴しないことを決めており、刑が確定した。

 一緒にMDMAを服用して急死した飲食店従業員田中香織さん(30)については、警視庁が死亡までの経緯と被告の行動に因果関係があったかどうか捜査している。そのため、被告の海外での活動や告白本出版も凍結状態だ。

 一方、被告が出演していたため、代役で再撮影された映画「誘拐ラプソディー」(榊英雄監督)が来年4月に公開される。俳優でもある榊監督が、被告が演じていたインテリヤクザ役を担当し、このほど映画が完成した。当初は12月公開予定だったが、角川映画の配給スケジュールに合わせ、来年4月まで公開を遅らせた。

 [2009年11月17日6時38分

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