人気バンド「JAYWALK」ボーカル中村耕一容疑者(59)が9日、覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで警視庁麻布署に現行犯逮捕された。

 薬物専門家らによると、60歳前後でも覚せい剤の常用を続ける「還暦中毒者」はかなりの数いるようだ。古くから使用を続けている人がほとんどで、中には長い使用経験で、精神が“暴走”しないよううまくコントロールしている「ベテラン」もいるという。

 薬物中毒者取材経験が豊富なジャーナリストは「59歳とか60歳くらいで覚せい剤を常用している人はザラにいる。ほとんどは長年覚せい剤と付き合っている」と断言。「ただ彼らは若者と違い、『このくらいの使用量なら大丈夫だろう』と『長い経験』を駆使し、うまくコントロールしている。だからなかなか捕まらなかったりする」と続けた。

 薬物担当の捜査関係者も「60歳前後で現役覚せい剤中毒者はゴロゴロいる。何度も逮捕されている男もいるし、うまく捕まらない男もいる」と話した。

 中村容疑者の使用歴は「長いと思われる」という声が強く、この捜査関係者は「60歳前後で覚せい剤を始めた、という例は聞いたことがない。中村容疑者も昔からやっていたのではないか」。同ジャーナリストも「酒井法子と押尾事件で、芸能界薬物汚染が強く問題視されている時期に、それでも覚せい剤を所持しているというのは、強い依存がある疑いが強く、長期間覚せい剤を使っていた可能性がある」と推測した。

 また、薬物事件に詳しい小森栄弁護士は「95~96年ころ、年間約2万人が覚せい剤で逮捕されているが、02年ごろから下降し始め、今は年間1万2000人程度。逮捕者が減少したのは、価格の高騰が原因だ。価格が高騰したため、使用者の年齢も上がっている。今の覚せい剤乱用者の主流は使用歴が長い人や前科のある人だ」と分析した。

 [2010年3月10日9時30分

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