東京地検立川支部は18日、イラン人から覚せい剤を購入したとして覚せい剤取締法違反(譲り受け)容疑で逮捕されたタレント小向美奈子(25)を処分保留で釈放した。「起訴するに足りる証拠がなかった」としている。警視庁が先月25日、フィリピンから帰国した小向を逮捕した。

 小向はこの日午後2時すぎ、身柄が勾留されていた東京・武蔵野警察署から出てきた。胸の谷間がよく見える白のシャツに紺のスーツの小向は「このたびはご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と頭を下げ、迎えの車に乗り込んだ。弁護人の牧義行弁護士は「容疑を受けてもやむを得ない状況だったが、警察が時間をかけて緻密(ちみつ)な捜査をした上で疑いが晴れた。彼女にとって本当に疑いが晴れて出られるようになったのはよかったのでは」とコメントした。