女優松嶋菜々子(37)が、10月スタートの日本テレビ連続ドラマ「家政婦のミタ」(水曜午後10時)で家政婦役を演じることが12日、明らかになった。同局での連ドラ主演は初めて。無愛想だが卓抜した家事力で問題家庭に奇跡を起こすミステリアスなキャラクターで、市原悦子(75)の「家政婦は見た」に代わる新たな家政婦ドラマとなる。松嶋は「1度やってみたかった」と家政婦役に意欲をみせている。

 ドラマは、完璧な家事スキルを武器に「家庭」という戦場を渡り歩くスーパー家政婦、三田の活躍を描く。突然母親を亡くして絆がバラバラになった5人家族のもとで、家事を通して小さな奇跡を起こしていく。

 大平太プロデューサーは「東日本大震災以来、家族の絆が見直されていますが、中にいるとその尊さに気付かないもの。家族というものを俯瞰(ふかん)で見ている家政婦という存在を通して、人間の心に焦点を当てるホームドラマにしたい」と話す。

 タイトルは「家政婦は見た」へのオマージュというが、キャラクターは対照的だ。感情を出さず、笑顔もなく、家族の誰とも心を通わせない不気味なオーラを放つ。近所への苦情申し立てからパソコンデータの復元まで、何でも「できます」とこなしてしまう“家事力”だけが家族との接点。おふくろの味の再現や、大切なものを見つける掃除力など、無愛想な家事パワーでさりげなく家族の背中を押していく。

 松嶋の起用について大平氏は「好感度女優として人気が高いが、あえてロボットのような女性を演じてもらいたかった。37歳という大人の女性になった彼女に、悲しい十字架を背負って感情を失った主人公を託したい」。また「松嶋さん自身も2人の子供を持つ家庭人であり、家事もお得意と聞く。あざやかな家事というドラマの見せ場もこなしてもらえると思う」と期待する。出演依頼に対し、松嶋も「家政婦役を1度やってみたかった」と快諾したという。

 脚本は「GTO」「女王の教室」などのヒット作で知られる遊川和彦氏。松嶋は「遊川さんとはこれまでも『GTO』『魔女の条件』などでご一緒していますが、ホームドラマは初めて。どんな世界観になるのか私も楽しみにしています」。遊川氏は「今回ついに、今まで誰も知らなかった松嶋さんの恐ろしい一面を見ていただけると思うと楽しみです」と話している。