日本テレビ系「行列のできる法律相談所」(日曜午後9時)でレギュラーを務める住田裕子弁護士(60)が、11月20日放送分で同番組を降板することが12日、分かった。昨年立ち上げたNPO法人の活動に力を入れるためで「60歳からまた、新たなステップに入ります」。02年の放送開始から「史上最強の弁護士軍団」の2枠を務めてきた。島田紳助さん引退、来月の松本志のぶアナの卒業に続き「行列」の顔がまた番組を去ることになる。

 住田氏は昨年、NPO法人「長寿社会の安全安心な暮らしを実現する会」を立ち上げ、高齢者サポートの活動を行ってきた。今年3月の東日本大震災を機に、被災地の支援活動「魚を食べて復興支援」も始め、これら社会活動に専念したい気持ちが強まった。住田氏は「ようやく『自由な日曜日』を手にいれることができましたので、NPO活動にさらに力を入れていくことができます」。

 住田氏は単発放送だった00年当時から出演。02年4月のレギュラー放送以降、北村晴男、丸山和也(現参院議員)、橋下徹(現大阪府知事)の各弁護士とともに「史上最強の弁護士軍団」の2枠を務め「東大出身のママさん弁護士」「法律の母」のニックネームで親しまれた。番組を去るにあたり「ほかでは得難い貴重な経験を数え切れないほどすることができました。感謝の気持ちでいっぱい。皆さまとは別の形で、違ったところでお目にかかりたい」としている。

 最後の出演となる11月20日放送分の収録は終えており、視聴者に卒業のあいさつをしている。この放送で、やはり番組スタート当時から司会を務めた松本志のぶアナも出産準備のため降板することが決まっている。住田氏の後任は調整中。松本アナの後任は同局の徳島えりかアナ(23)が務める。司会は紳助さんの引退以降、レギュラー出演者が週替わりで担当している。