松本幸四郎(69)が7年ぶりに挑む主演舞台「アマデウス」(5~25日)の公開稽古が4日、東京・銀座のル・テアトル銀座で行われた。上演回数1149回のミュージカル「ラ・マンチャの男」、1048回の「勧進帳」に続く代表作で、今日5日の初日で401回を迎える。

 天才モーツァルトをねたむ宮廷楽長サリエーリを主人公にした舞台で、日本では82年に初演がされ、04年に400回を達成した。幸四郎は「401回だろうが、1回目だろうが、演じる気持ちは一緒。緊張します」。演出も兼ね、共演者も今回からモーツァルトに武田真治(38)、モーツァルト夫人コンスタンツェに内山理名(29)に変わった。

 武田は「稽古場に行くのが楽しかった。深いお芝居だけど、キスシーンとか遊び心もある」。幸四郎は「今年は大震災があった中、芝居ができるのはありがたい。いい芝居を見せるのが役者の務めと思う」と力を込めた。