今年の日本で最も面白い漫才師を決める「THE

 MANZAI

 2011」が17日、東京・台場のフジテレビで行われ、参加した1516組の中から、パンクブーブーが初代王者に輝いた。

 優勝が決定した瞬間、2人はぼうぜんとした表情。佐藤哲夫(35)は「うれしいですね。すみません」と涙ぐんだ。黒瀬純(36)は「何もボケが浮かばない」と話すのが精いっぱいだった。パンクブーブーは09年M-1グランプリで優勝。M-1は昨年終了したが、今年始まった「THE

 MANZAI」を早速制し、“2冠”を達成。M-1王者の貫禄を見せつけた。

 参加した1516組の中から、上位15組とワイルドカードの銀シャリが決勝トーナメントに進出。ナイツ、Hi-Hi、パンクブーブー、千鳥の4組がファイナルラウンドに進んだ。

 ファイナルラウンドでは、西川きよし、秋元康氏らプロ審査員9人の9票と視聴者票1票の計10票を争った。パンクブーブーが5票を獲得。ナイツが3票、千鳥が2票だった。パンクブーブーは優勝賞品として、同局レギュラー番組と「笑っていいとも!」をはじめ、同局のバラエティー26番組の出演権を獲得した。

 リズム感が良いボケと突っ込みで、爆笑問題の太田光が「緊張していてもあのレベルだからすごいよ」と舌を巻く安定感を見せたが、黒瀬は「実は1カ所かんだ」と告白。佐藤も「オレは3カ所かんだ。ごまかしごまかし、でした」と振り返った。

 ◆パンクブーブー

 佐藤哲夫(35)と黒瀬純(36)の2人で01年にコンビを結成。佐藤がボケとネタ作り、黒瀬がツッコミ担当。03年にNHK「爆笑オンエアバトル」に初出演し、当時の番組タイとなる高得点を記録。09年のM-1グランプリで優勝。10年は3位。

 ◆THE

 MANZAI

 2011

 80~82年にかけてフジテレビ系で放送された面白い漫才師を紹介する番組で、01年にも「THE

 MANZAI2001ヤングライオン杯」として放送された。今年は、エントリー形式で本格的に今年最も面白い漫才師を決める大会として復活。1回戦は1516組が参加、2回戦進出の230組から50組の認定漫才師を選抜。上位15組と16~25位までによる「ワイルドカード決定戦」で残った1組も決勝進出した。昨年までは「M-1グランプリ」があり、01年からテレビ朝日系で放送された。