歌舞伎俳優中村獅童(39)が、NHKBSプレミアム「井上ひさしとてんぷくトリオのコント」(24日午後11時放送)で、コントに初挑戦している。一昨年に亡くなった井上ひさしさんが、てんぷくトリオのために書き下ろした作品から現存するコント数作にチャレンジした。
番組は、井上さんの書いたコントに今の笑いの原点があるのではないかと考え、作品の魅力を探る。てんぷくトリオは、初代三波伸介さん、伊東四朗、戸塚睦夫さんの3人のメンバーで、60年代から70年代にかけて活躍し、人気を得たお笑いトリオ。同局関係者によると、獅童が伊東のせりふを、山口智充が三波さん、ココリコ田中直樹が戸塚さんのせりふを担当し、観客の前でコントを披露した。
獅童は「諸先輩から喜劇は役者の幅を広げると言われていた。ぜひ、自分の演技の幅を広げるためにもやってみたかった」と意欲を示していたという。井上さんにも、舞台人として尊敬の気持ちを持っているようだと説明した。
演出は三宅裕司で、3人に井上さんの笑いのエッセンスを指導した。三宅は、当時のてんぷくトリオの再現とか復活ではなく、今の視聴者に通用する、今のテイストの笑いの表現を心がけたという。
同局関係者は「井上さんは笑いについて『私たちの持っているある種の武器』という趣旨のことを言っていた。権力者をちゃかすこともできるし、人の心を明るくすることも。今の人に井上さんのコントを楽しく見てほしい」と話した。
◆てんぷくトリオ
初代三波伸介さんと戸塚睦夫さん、伊東四朗の3人で61年に「ぐうたらトリオ」を結成し、62年に「てんぷくトリオ」に改名して活動。井上ひさしさんの書いたコントで人気を得て、72年からNHK「お笑いオンステージ」の名物コーナー「てんぷく笑劇場」などで活躍。73年に戸塚さんが胃がんで、82年には三波さんが解離性大動脈瘤(りゅう)破裂で亡くなった。三波さんのギャグ「びっくりしたな~、もう」は流行語にもなった。




