演歌歌手鳥羽一郎(60)の長男木村竜蔵(23)がロック歌手としてメジャーデビューすることが7日、分かった。9月12日に鳥羽と同じ日本クラウンからミニアルバム「6本の弦の隙間から」を発表する。

 木村は高校在学中から音楽活動を始め、これまでアルバム「風が吹く場所で」(08年)などを自主制作で発表し、ライブ活動も行い、シンガー・ソングライターとしての実力を磨いてきた。その間、鳥羽のコンサートにゲスト出演することで、1000人規模の大舞台も経験してきた。

 詞もメロディーも独特の感性で表現し、パワフルに歌い上げる。先日、歌手松山千春(56)の生きざまを描く舞台「旅立ち-足寄より-」の主役最終オーディションで落選したが、180センチの長身とプロゴルファー石川遼似のルックスで存在感を示していた。

 デビューミニアルバムには「風の祈り」「雨薫ル」「四季」など5曲が収録される。全曲作詞、作曲した。「言の葉」「山背」など日本古来の言葉を楽曲にちりばめているところに、父親譲りの演歌魂も感じる。レコーディングには、桑田佳祐、福山雅治、布袋寅泰らと共演したロックミュージシャンも集結。木村は「これがスタート地点で、新しく目にしていくものをいかに吸収して自分らしく消化していくか。表現していく上でのジャンルは違いますが、いつか作品やステージをおやじと一緒に作れたら」と話している。【笹森文彦】

 ◆木村竜蔵(きむら・りゅうぞう)本名同じ。1988年(昭63)11月29日、神奈川県生まれ。他の自主制作はシングル「愛しい人よ/FLOWER」(06年)「丘を越えて」(07年)、ミニアルバム「White

 Love

 Story」(07年)。趣味はスノーボード、フットサル。2級船舶免許。血液型B。