【バンコク17日=横山慧】モーニング娘。が17日、タイ・バンコク市内のショッピングモールで握手会イベントを行った。ハロー!プロジェクト誕生15周年を記念して開催中の「世界握手会」の一環。日本特有の文化である「アイドルの握手会」を世界に伝えるというコンセプトで、15日の台湾を皮切りにタイ、フランス、韓国の4カ国・地域を、11月7日まで総移動距離2万5000キロのツアー形式で訪問していく。

 今回、参加したのは道重さゆみ(23)田中れいな(22)ら5人で、10代の女性を中心に集まった1000人を超えるファンに「サワディーカー

 モーニング娘。

 カー(こんにちは、モーニング娘。です)」とタイ語であいさつ。「きゃああああ」と悲鳴のような歓声の中、新曲「ワクテカ

 Take

 a

 chance」など2曲を披露した。

 「世界握手会」ツアーは、他のアイドルグループも含めて初めての試みで、メンバーは1つの大きな目標を立てている。「アイドル世界遺産」と呼ばれる存在になることだ。ツアー中は、その土地の世界遺産を訪問している。この日の昼には、タイの伝統衣装チュッタイを着て、バンコク市内にある世界遺産の寺院ワット・ポーを参拝。全長46メートル、高さ15メートルの黄金の巨大涅槃仏(ねはんぶつ)像前で手を合わせ、ツアー成功を祈願した。

 大歓迎を受けたタイでのイベントを終えて、田中は「こんなにたくさんの人が応援してくれているんだと痛感しました」としみじみ。道重は「日本のファンだけではなくて、世界のファンの方々がいたから、私たちは今ここまで来られました。世界中に愛を届けて、恩返しをしていきたい」と今後を見据えた。「アイドル世界遺産」への道は長いが、感謝の気持ちを胸に、モーニング娘。は、旅を続ける。