元シブがき隊のタレント薬丸裕英(47)元アイドル歌手石川秀美(47)夫妻の長男薬丸翔(22)が劇団「無色空間」を旗揚げすることが11日、分かった。翔が作・演出・出演する旗揚げ公演「お神検定」は、今月15日から18日まで東京・杉並区のひつじ座で行われる。

 翔は中学生の時に「SHO」の芸名で芸能界デビューし、テレビ朝日系ドラマ「生徒諸君!」などに出演した。「もてたいとか人気者になりたいとか、不純な動機だった」。高校時代には自主製作の映画を作り、脚本を担当したが、2年の時に「今の状況は良くない」と一念発起して渡米。ユタ州の高校を卒業し、カリフォルニアの短期制のコミュニティー・カレッジで演劇を学び、昨年帰国した。

 「芝居がしたくなりました。昨年暮れにある舞台を見て、格好いいと思い、その後の飲み会で『劇団を立ち上げる』と言ってしまいました」。無色空間は幼なじみの朝隈麟太郎、樋井明日香と3人だけの劇団で、翔は俳優とともに作・演出を担当する。「お神検定」は神様も検定試験で選ばれたらというコメディーで、翔は「人を感動させるよりも、楽しませたいです。自分も楽しみながらやりたい」と話す。

 2人の弟はサッカー選手の道を歩んでいる。次男隼人はスペインのCEサバデル・フベニールB(ユース)、三男も東京Vジュニアユースに所属する。俳優の道を突き進む翔に父薬丸は何も言わず、ノータッチだが、「オカン(石川)とは仲がいいし、普通に話します。今度も見に来ると思います」。現在はアパートで1人暮らしをしながら、映画やドラマのオーディションも受けており、「脚本は命懸けでやっている趣味。最終的には俳優をやっていきたいです」と話している。

 問い合わせはmushokukukan.com

 ◆薬丸翔(やくまる・しょう)1990年(平2)10月25日、東京生まれ。05年、衣料ブランド「ロミーライノキッズ」のイメージキャラクターに選ばれ、芸能界デビュー。07年には映画「炬燵猫」で主演した。184センチ、血液型AB。