世界的に大ヒットした「AKIRA」で知られる、漫画家で映画監督の大友克洋氏(59)が、平成25年の秋の叙勲で学術、芸術、技術開発等の功労者を対象とした紫綬褒章を受章することが決まった。長編アニメ監督で同賞を受章するのは、10年の高畑勲監督以来2人目。73年の漫画家デビューから画業40年での受章に、大友監督は「自分が対象になっているとは知らず、ビックリ。そんな年になったのかな」と独特の言い回しで喜びを口にした。
82年に2019年の東京を描いた「AKIRA」で世界に衝撃を与え、日本の漫画やアニメが世界に広がっていく先駆けとなった。「描き始め、淡々とやってきた。転機になったのは『AKIRA』。初めて長い連載をやったし(作品が)外国にも出た。アニメにもなった」と振り返った。
「AKIRA」では、2020年に東京五輪が開催されると描いていた。30年以上前に“予言した”と話題になったが、「偶然です。覚えていなくて人から言われて思い出しました。もちろん当時は、設定を作る上で、いろいろ計算して考えていますよ」と語った。
昨今、漫画やアニメの人気が一般にも拡大しているが、業界に閉塞(へいそく)感を感じているといい、最新作「火要鎮」(ひのようじん)を含む短編オムニバス映画「SHORT
PEACE」では、次世代の作家と共作した。今後についても「機会があれば新しい人と一緒にやりたい」と意欲を見せた。【村上幸将】




