ジャーナリスト池上彰氏(63)が、4月スタートのテレビ朝日系「ここがポイント!池上彰解説塾(仮)」(月曜午後9時)で3年ぶりに冠番組を持つ。ニュース解説番組でのレギュラー復帰に「日々いろいろなニュースがあり、とにかくすぐに解説したいという思いがあったが、レギュラーがないとできない」と意気込んでいる。

 池上氏は「取材、執筆活動に専念したい」と11年4月、同局系「そうだったのか!池上彰の学べるニュース」を降板。その後特番やNHK・Eテレの10分間学習番組「メディアのめ」などに絞り出演していた。「ニュース離れが進んでいる若い人に、ニュースを知ってどんな行動をとるべきか、日本をどうするべきかと考えるきっかけになってもらえればと決断した」。

 ニュース当事者をスタジオで取材したり、現場で生中継する予定。「視聴者代表として、かなり厳しいことを言うこともある。ちょっとブラックな一面をお見せするかもしれません(笑い)」。保坂広司ゼネラルプロデューサーは「情報があふれる中、知っておくべきポイントを池上さんに伝えてもらいたい」としている。4月から月曜午後11時15分開始に移動する「ビートたけしのTVタックル」の後枠番組となる。

 ◆池上彰(いけがみ・あきら)1950年(昭25)8月9日生まれ、長野県松本市出身。73年に慶大卒、NHK入局。社会部記者を経て「週刊こどもニュース」キャスターで注目。05年に退局。現在、東工大教授、信州大学特任教授。