64歳から5年間で大腸、左肺、右肺、肝臓と4回のがん手術を受けたジャーナリスト鳥越俊太郎氏(74)が、最後の手術から5年が過ぎ、完治に向けた強い手応えを得た。24日放送のBS朝日「鳥越俊太郎

 医療の現場!

 300回スペシャル~いま病は克服する時代へ~」(午後7時)の収録で明かした。

 同氏は05年10月、腹腔(ふくくう)鏡手術で直腸を20センチ切除した。肺への転移が見つかり、07年1月に左肺、同8月に右肺を胸腔(きょうくう)鏡手術で切除した。さらに09年2月、40センチに及ぶ開腹手術で肝臓を70グラム摘出した。大腸から肺、肝臓へ転移し、術後5年の生存は5500例で数件しかないという。同氏は「とりあえず第1次予選リーグ突破という感じ。100%終わった気分になれない。まだ勝ったとは言えない」と今後もがんに立ち向かう決意を示した。

 「ジャーナリストとして全てを伝える」と最初の手術の模様をテレビカメラで撮影。「患者鳥越と取材者鳥越の二重人格。どんなに痛い時でも『つらいんだな、お前は』と見ていられた」。現在は月1回の検診を受けながら、週3回のジム通いでたくましい肉体を維持している。「今からでも、もっと健康になれる。病気に負けたくない」。

 番組には、がんを克服した間寛平(64)仁科亜季子(60)がゲスト出演する。