サッカーW杯ブラジル大会1次リーグで1敗1分けと崖っぷちに追い込まれた日本代表に、明日25日午前4時40分からのコロンビア戦を生中継するテレビ朝日が、“最強のツキ男”を用意した。実況した日本代表戦で8試合負けなしの吉野真治アナウンサー(35)だ。

 吉野アナは高校時代はFC町田(現ゼルビア)でプレー、都選抜で元日本代表FW永井雄一郎とツートップを組んだ経験もある。Jリーガーを目指して慶大サッカー部に進んだが、1年で左膝半月板を痛め、プロを断念。その挫折があるからこそ、苦況に立たされた選手の思いも分かる。「厳しい状況ですが、可能性は残されていますし、立ち向かおうとする選手をリスペクトします。私もサッカーを通して、『最後まで諦めない』ことを学びました」。ブラジルには、東京・高尾山の護摩札と先輩の田畑祐一アナウンサー(54)から託された六本木・朝日神社の勝ち守りを持ち込んだ。

 1次リーグ突破にはコロンビア戦の勝利が最低条件で、その「絶対に負けられない戦い」に向けて、自身と同名「シンジ」の岡崎慎司(28)と香川真司(25)が、キーマンになると予想。「サイド攻撃を担う2人に、サイドバックが上がった裏をついて1点ずつは取って欲しい。大一番だからこそ、今、目の前で何が起きているのか、冷静に、丁寧に、わかりやすく、実況できればと考えています」と話した。【小谷野俊哉】