韓国で人気のガールズグループ、CRAYON

 POP(クレヨンポップ)が4日、都内で行われたイベントに出席し、来春に日本でCDデビューすることを発表した。

 コミカルなダンスや衣装で親しみやすさを売りにするなど、K-POPガールズグループでも異色の存在。日本でもKARA、少女時代の2強に続き、人気獲得を目指す。

 グンミ(26)エリン(24)チョア(24)ウェイ(24)ソユル(23)の5人が登場すると、ステージは不思議な雰囲気に包まれた。

 麻で作られた韓国の伝統的な部屋着をアレンジした衣装に赤い頭巾。韓国で今年4月にリリースした楽曲の衣装で、素朴さを漂わせた。「2015年春に、日本デビューシングルをリリースしま~す」。ソユルがたどたどしい日本語で宣言すると、会場から歓声が上がった。

 韓国では昨年、一大ブームを起こした。シングル「パパパ」が、交互にジャンプする「直列5気筒ダンス」で大ヒット。コミカルなダンスとともに、ヘルメット姿も話題を呼んだ。Mnetアジアミュージックアワード新人女性グループ賞など、名だたる音楽賞も次々と受賞した。

 「クレヨンのように5人の多彩な色を音楽という画用紙に塗ろう」をコンセプトにデビューした12年の当初は、ファンは20~30代男性が中心だった。しかし、「パパパ」の大ヒットから、ダンスをマネしたり、ファッションに注目する10~20代女性ファンが急増しているという。

 韓国では今、女らしさや色気が売りのガールズグループが多い中、異彩を放っている。ソユルはグループについて「隣のうちの妹みたいな存在。皆さんとコミュニケーションできるのが魅力」と分析。KARA、少女時代の2強に続く活躍が期待される日本デビュー決定で、グンミは「今からドキドキしています。早くたくさんの日本のファンにお会いしたいです」と笑顔を振りまいた。

 既に世界も注目し始めている。同曲のユーチューブ公式動画再生回数は、累計2000万回を突破。6~7月には、レディー・ガガ(28)の全米ツアーのオープニングアクトに抜てきされた。チョアは「レディー・ガガさんのように、世界の皆さんに愛されるアーティストになりたい」と大きな目標を掲げた。【近藤由美子】