韓国の男性グループ、EXO(エクソ)が20日、東京・代々木第1体育館で初のワールドツアー東京公演最終日を迎えた。2012年4月に韓国と中国でデビュー。洗練されたルックスとパフォーマンスでアジアを席巻してきた。日本デビューは未定だが、国内3都市9公演で約12万人を動員。この日も約1万2000人を歓喜させた。

 「東京公演3日目。一生、心に残る日にしましょう!」。リーダーのスホ(23)が叫び、総立ちの観客が「はーい」と応えた。スホは「最高のステージをプレゼントします。愛しています」と続け、代表曲「Wolf」「Growl」など約2時間半で30曲を歌い踊るステージに入った。

 所属事務所の兄貴分、東方神起と同じくデビュー2年でたどり着いたワールドツアーは、5月に韓国でスタートした。7つの国・地域で33万1000人、日本では福岡、東京、大阪の3都市9公演で12万人を動員する。東京公演のチケットは特に入手困難になり、女子高校生ら数十人が音だけでも聴こうと、会場周辺で立つ光景も見られた。午後3時開始のグッズ販売には長蛇の列ができ、前日から並んだファンまでいた。

 デビュー以来、全員の美顔、完成度の高いボーカル力、フォーメーションを組んだ独創的パフォーマンスで、瞬く間にブレークした。昨年リリースした初アルバム「XOXO」は韓国音楽市場で12年ぶりのミリオンセラーを達成。同年の音楽賞を総なめにした。その勢いに世界も反応し、米ビルボード誌が選定した「14年に注目するアーティスト14」にアジアから唯一選ばれた。日本でも、今年4月にさいたまスーパーアリーナで行ったファンイベントに5公演で10万人を動員。メンバーは20~24歳の平均年齢21・7歳で構成。日本デビューが未定でテレビ出演もない中で驚異の人気ぶりだ。

 「We

 are

 one!」。ファンの大合唱で始まったアンコールでは客席全員がペンライトで、「■

 EXO

 ■」と読めるサプライズをプレゼント。メンバーも大感激で、「きれい」「愛してる」「また会いましょう」などと感謝の言葉で再会を誓い、約2時間45分のステージを締めくくった。

 ◆EXO

 グループ名に「未知の世界から来た新たなスター」の意味が込められ、太陽系外惑星を表す英語「exoplanet」に由来。EXO-K(Korea=韓国)とEXO-M(Mandarin=中国)に分かれる。SMエンターテインメントに所属。※■はハートマーク