嵐が23日、全国5大ドームツアー最終公演を東京ドームで行った。巨大ムービングステージや松本潤(31)考案のLEDライト無線制御システム付きうちわによる演出など、スケール感あふれるステージを展開した。15周年を終え、先月に16年目に突入。新たなスタートとなる18公演では集まった計84万5000人に、進化と感謝を披露した。

 冒頭で、松本潤が呼び掛けた。「みんなが見たことがない世界をお見せしましょう」。言葉通り、ファン参加型の一体感あふれる公演を実現させた。

 アルバム「THE

 DIGITALIAN」を引っ提げてのツアー。松本を中心にメンバーで演出と構成を決めた。うちわ型の「ARASHIファンライト」(2500円)を販売。裏についたLEDライト9個を、無線制御システムで作動させるもの。演出に合わせ客席も瞬時に色が変わる。約5万5000人も演出に加わった。考案した松本は「何度も試作して3年かかりました」と胸を張った。櫻井翔(32)は「なるべく見たことがあるものは排除し、前に進む姿勢を伝えることがテーマでした」と明かした。

 今日24日に32歳の誕生日を迎える相葉雅紀のお祝いもデジタルな演出だった。「オメデトウMASAKI」と緑色の文字が客席に浮かび上がった。座席にシールが貼られた観客がライトのスイッチを入れる仕組みだが、座席シールはメンバー4人が相葉より45分早く会場入り。スタッフとともにシールを貼る“アナログ作業”でお祝いの準備をした。「幸せだよ、オレは…」と相葉を感動させた。

 パフォーマンスでも見せた。大野智(34)が4曲の振り付けを担当。リハーサル映像を持ち帰り、見ながら飲むほど完成度が高かったという。大野は「やりがいがありましたね」と満足げな表情を見せた。

 大みそかのNHK紅白歌合戦は5年連続白組司会を務め、初のトリも内定。年始は出演番組が大量に放送される。櫻井は「年末年始の区切りはあってないようなものだね」と幸せそうに言った。

 本編21曲を歌い終えた後、アンコールは16曲も披露した。デビュー曲「A・RA・SHI」から15年の感謝を込めたヒット曲中心のメドレー。二宮和也(31)は「いい締めだったよね」。櫻井は「進化と感謝が詰まったコンサートになったと思います」。2人の言葉に全員が強くうなずいた。【近藤由美子】