日本で現役最高齢の映画監督となる新藤兼人監督(99)が25日、都内で行われた山路ふみ子映画賞の贈呈式に登壇して場内を沸かせた。新作映画「一枚のハガキ」で同賞映画賞を受賞した。車いすに乗って新藤監督が登場すると、場内から大きな拍手が起こった。「24歳の時に映画界に入りまして、それからいろいろな映画を作ってまいりました。そしてポーンと飛んで98歳になりました」。ゆっくりとした口調ながら、ユーモアあふれるスピーチで観客を笑わせた。
何より明るい表情が印象的だった。「98歳になってあとが短くなって、これはとうとうおしまいがきたなと思った」。ブラックジョークで観客の心を引きつけると、「かねてから考えていたテーマを最後にしようと思って『一枚のハガキ』を映画化しました。みなさんの助けをもらってやっと作った作品。長い間この映画をやっておしまいにしようと思っていました」と、新作に込めた思いを明かした。今後の映画作りについて聞かれると「もうやりません」と断言。映画人生の集大成として取り組んだことを強調した。「一枚のハガキ」は、新藤監督の戦争体験に基づく物語。




