貞子が国をも動かした!

 ホラー映画「貞子3D2」の主役、貞子が2日、東京・霞が関の環境省大臣室を訪れ、石原伸晃環境相(56)を表敬訪問。これまで渋谷のスクランブル交差点をジャックするなど、驚きのPR作戦を続けてきた貞子が今回、国を巻き込んだ。

 貞子は大胆にも、石原氏に襲いかかった。対面した際、「本物は意外と怖くない」と言っていた石原氏だが、予期せぬアクションに「さすがに近づかれると怖いですね。秘書でもしてくれたら大臣室も涼しくなりますね」と苦笑いした。

 異色のPR作戦は、環境省が実施している「クールシェア」活動とのコラボレーションを名目に実現した。7月から同作おなじみのフレーズ「きっと来る~」に掛け、「貞子ときっとク~ル計画」と銘打ったキャンペーンを実施。環境省のクールビズのホームページには「きっとク~ル計画」のロゴが貼られ、自由にダウンロードできるページも開設されている。

 そしてこの日、珍客に気をよくした石原氏は「続編では呪われる役にしてください」と、貞子に同行した英勉監督に出演希望を伝えた。加えて「本当ですか?

 (大臣)公認ですよ」と喜ぶ英監督に、この取材に約50媒体が詰め掛けたことも説明。今年2月、米俳優アーノルド・シュワルツェネッガー(66)が同大臣室を訪れた時と比較し、「マスコミの数が3倍はいる」と明かした。想像以上の作戦成功。同作の宣伝担当は「ホラー映画はたくさんの人が死ぬので、こんな(国とコラボした)キャンペーンができるとは」と驚くことしきりだった。<貞子の珍PR活動>

 ◆渋谷スクランブル交差点ジャック

 昨年5月公開の「貞子3D」PRで、テレビ画面から飛び出した貞子が50人以上、渋谷駅周辺に現れた。

 ◆プロ野球始球式

 昨年4月25日、日本ハム-ロッテ5回戦でワンバウンド投球。ホラーに掛け「のろい(呪い)球」を投げたとのこと。今年8月24日の西武-ソフトバンク戦では貞子が子貞子を引き連れ、始球式を行った。

 ◆キティちゃんとコラボ

 昨年の「貞子3D」に続いたコラボで、今年はキティちゃんが貞子の髪形をしたキャラクターを制作。