中井貴一(52)がこのほど主演映画「アゲイン」(大森寿美男監督、来年秋公開)の撮影で初めて野球のユニホームに袖を通した。埼玉・越谷市民球場ロケが公開され、中井は元高校球児の大会「マスターズ甲子園」埼玉大会出場の三塁手を演じた。1死一、二塁の設定で実際に一発でバントを成功させ、撮影スタッフを驚かせた。

 「できるまでやります」と言って打席に立った。03年夏の甲子園ベスト4の桐生一高投手だった伊藤毅(28)の投球を巧みに転がした。技術指導する元巨人、近鉄内野手の大石滋昭氏(50)も絶賛した。野球経験のなかった中井は8月からノックなどを受ける特訓を開始。「役と個人の必死さが相まったリアルなシーンでした」と笑顔を見せた。