東京中心部で12日午後、大規模な停電が発生した。東京電力によると、千代田区や港区など11区で計約58万6000軒が停電、午後4時半ごろにほぼ復旧した。

 JR新座駅から約1キロの火災現場は、交通量の多い国道254号(川越街道)沿い。「停電したので外に出ると、ゴムの焼けたような臭いとともに黒煙がもくもく上がっていた」(現場から約60メートルのプレス加工業者)。周囲は火災発生と同時に送電がストップ、いったん回復したが、すぐに再び停電した。国道沿いの近くの回転すし店、長崎ちゃんぽんのチェーン店など飲食店は貼り紙を出して営業を停止した。停電は午後5時ごろに復旧し、煙も白煙に変わったが、マンホールに消火剤を入れる消防活動で規制は続き、周辺の道路は渋滞。駅前はバスを待つ人の行列ができた。