山本有二農相が18日に、国会審議中のTPP承認案の強行採決に言及した問題をめぐり19日、野党が猛反発し、衆院TPP特別委員会の審議が空転した。

 山本氏は6時間遅れで始まった委員会で発言を撤回、謝罪したが、民進、共産両党は質疑に応じず退席。山本氏は安倍晋三首相と近く、野党は今後、首相の任命責任を追及する構え。山本氏には、菅義偉官房長官も電話で厳重注意。政府・与党内では、今月中の衆院通過を目指す審議日程への影響を懸念する声が出ている。山本氏は18日、佐藤勉衆院議院運営委員長のパーティーで、「強行採決するかどうかは佐藤氏が決める」などと発言した。