安倍晋三首相の昭恵夫人は23日夜、自身のフェイスブックで、「森友学園」の籠池泰典氏がこの日、国会の証人喚問で主張した内容を、全面否定するコメントを発表した。

 「私は、籠池氏に100万円の寄付金をお渡ししたことも、講演料をいただいたこともありません」と主張。「この点について、籠池夫人と今年2月から何度もメールのやりとりをさせていただきました」とした上で、「寄付金があったですとか、講演料を受け取ったというご指摘はありませんでした」と主張。「私からも、その旨の記憶がないことをはっきりお伝えしていきます」と述べた。

 籠池氏がこの日、15年9月5日に夫人が塚本幼稚園を訪問した際、夫人が「秘書に席を外すよう言った」としたことについても、「講演などの際に、秘書に席を外してほしいというようなことは言いません」「この日もそのようなことは行っていない。秘書2人にも確認した」としている。

 一方、籠池氏が定期借地契約について夫人の携帯電話に電話をしたとすることに関し、「土地の契約に関して、具体的な内容についてはまったくお聞きしていない」と主張。

 また、籠池氏が、夫人付きだった政府職員の谷査恵子氏から受け取ったとするファクスに関し、「当該秘書から報告をもらったことは覚えている」としながらも、要望に「『沿うことはできない』とお断りの回答をする内容だったと記憶している」「その内容について、私は関与していない」と、自身の関与を否定している。