安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計学園」の獣医学部開設計画をめぐり、表面化した内部文書の1つに実名が記されている日本獣医師会顧問の北村直人元衆院議員が18日、取材に応じ、文書の内容を「ほぼ事実だ」と証言した。学部新設は国家戦略特区制度を活用したものだが、文書には山本幸三国家戦略特区担当相らとの会話が箇条書きで書かれている。安倍政権は一連の文書の真偽を疑問視しており、今後説明を求められそうだ。

 北村氏の発言が記された文書は「10月19日(水) 北村直人元衆院議員(石破元大臣同期)→専門教育課●●(人名)」のタイトル。文部科学省が、国家戦略特区を担当する内閣府に「総理のご意向だと聞いた」と言われたとする文書とは別で、表面化した8枚の文書の1枚だ。