日本維新の会の松井一郎大阪府知事(54)が30日、大阪府庁で橋下徹前大阪市長について「一般の人はもう彼を国際ジャーナリストとしてみているんじゃないかな」と新たな肩書を付け加えた。同会の法律政策顧問を務める橋下氏が5月末で党の政策顧問を退任することについて、記者団の質問に答えた。

 橋下氏はレギュラーを務めるテレビ朝日系の討論バラエティー番組「橋下×羽鳥の番組」の企画でトランプ氏が勝利した米大統領選、英国の欧州連合(EU)離脱の住民投票など取材。政治家の経験を生かし、番組内では独特の視点でゲストと討論している。

 橋下氏からメディア活動の中立を保つために党での肩書変更の申し入れがあり、6月から役職は「法律政策顧問」から「法律顧問」に変更される。松井氏は理由について「これまでも中立的立場で仕事をしてくれた。誤解を与えない肩書にしたい」と説明した。

 かつての盟友のメディアでの活躍を「国際ジャーナリスト」と評した松井氏は「今まで通り外部の専門家、法律の専門家としてアドバイスしてもらいたい」。国際感覚を身につけた「法律家」としての助言を期待した。