福島県郡山市の磐越自動車道で、マイクロバスがガードレールに衝突するなどし新潟市の北越高の男子生徒1人が死亡した事故で、現場に目立ったブレーキ痕がなかったことが7日、捜査関係者への取材で分かった。バスはレンタカーで、県警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで男性運転手から事情を聴くなど捜査を進める。
県警によると、現場は緩やかな右カーブ。バス前方部は大破し、ガードレールとみられるものが後ろのガラスを突き破っており、衝撃の大きさからブレーキをかけなかった可能性があるという。
新潟県五泉市のバス運行会社「蒲原鉄道」の茂野一弘社長らは6日夜、本社で記者会見を開き、北越高側から依頼され、営業担当がレンタカー業者のバスを手配したと明らかにした。学校側から予算を抑えたいと要望があり、レンタカーで対応したという。学校側との金銭的な取り決めは「実費のみだった」という。
社長らによると、事故を起こした運転手と営業担当に直接の面識はなく、営業担当が知人を介して依頼し、事故歴などは把握していなかった。レンタルには、運転手の免許証ではなく営業担当の物を提示していた。
茂野社長は「非常に悲しい出来事。亡くなられた方のご冥福をお祈りし、けがされた方は早く回復していただきたいと思っている」と述べた。
事故は6日午前7時40分ごろに発生。バスには男子ソフトテニス部の部員ら21人が乗っており、稲垣尋斗さん(17)が死亡、15~17歳の男子生徒5人が重傷を負った。運転手を含む13人が軽傷で2人はけががなく、バスの負傷者は18人だった。
さらに、事故に巻き込まれたワンボックスカーの女性ら2人を含め計20人が負傷した。(共同)

