衆院選は21日、最終日を迎え、各党首が最後のお願いに声をからした。

 安倍晋三首相(自民党総裁)は、今年7月の都議選最終日のヤジにぶち切れた因縁の「聖地」東京・秋葉原で、リベンジの演説を行った。好意的な「安倍晋三!」コールと、批判的な「安倍辞めろ!」コールがぶつかり合い、騒然とした雰囲気になる場面もあったが、首相は今回、批判的な発言を聴衆ではなく野党に向けた。

 特に、民進党出身者が多くいる立憲民主党や希望の党を念頭に、「新しい党が突然できたが、みんな民主党じゃないですか。民主党政権で主要な立場にいた人ばかり。(新党に行ったからといって)あの3年3カ月の民主党政権の責任から逃れることはできない」と、酷評した。

 一方、緊迫する北朝鮮情勢にも触れ「北朝鮮の脅しに屈してはならないんですよ、皆さん」と主張。「こんな人たちに負けるわけにいかない」発言が飛び出した7月1日の都議選遊説後、因縁の地となったアキバで、強気の発言を“解禁”した。