正月三が日が終わり、仕事始めを迎えた4日、日本全国で2018年が本格的にスタートした。政界でも与野党が始動。昨年、激動の1年だった東京都の小池百合子知事は今夏、1期4年の知事任期を折り返す。これまで以上に結果が問われるためか、年頭の訓示では戌(いぬ)年に絡めて「犬は1年で人間の7年分成長するという。スピード感を持ちたい」と述べた。

 昨年の衆院解散後、都政と国政選挙の「二刀流」に挑み、「都政軽視」と批判された小池氏。衆院選に敗れて都政に専念。この日、職員に対する年頭の訓示でも、「都民ファーストの原点に戻り、新しい都政をつくりたい」と、言及した。

 今年は、迷走の末に10月開場が決まった豊洲市場(江東区)の移転問題がとりあえず決着するが、小池氏が意欲を示す築地市場(中央区)跡地の再開発の行方は不透明で、課題としてのしかかる。来年のラグビーW杯、20年東京五輪・パラリンピックに向けた準備作業も重なる。小池氏は「動きを加速させ、より確実に進めたい」と強調。報道陣の取材には「今年は、重要な節目が控えている。ひとつずつ、丁寧かつ大胆に進めたい」と訴えた。

 16年8月の都知事就任から2年を迎える今年は、1期目の折り返しイヤーでもある。小池流で改革を進めてはいるが、市場や五輪会場など国民的に注目が高い問題では、一定の結果を得るのにかなりの時間を要した。昨年の国政挑戦に伴う都政の混乱や自身への不信を払拭(ふっしょく)するには、これまで以上に成果が問われる年になる。

 小池氏は「1年目は(歴代知事の仕事の)片付けものが多かった。今後は種まきから実行の年」と表明。今年の干支(えと)の戌(いぬ)に絡め「犬は1年で人間の7年分成長するともいわれる。(犬のように)スピード感を持ち、東京の明るい未来に尽力したい」。この日、18年度予算の知事査定を開始。予算案審議が行われる来月開会の定例議会が、まずは第1関門となる。【中山知子】