国内最大級の釣りと釣り具の祭典「ジャパンフィッシングショー2018」の第2日が20日、パシフィコ横浜で開催された。第1日の19日は、前年比25%増の6805人の入場者があり、20日も開場前から場内コンコースからあふれた行列が寒空の下で300メートルほど伸びた。

 事務局では「今年は予約チケットが昨年から売れ出して、釣りファンや釣りに興味を持っている方々の期待感が膨らんだようです」と話した。

 昨年の会期3日間の入場者は3万8635人(前年比1・35%増)だった。3日とも強風が吹いて、海の釣りはほぼ全滅状態で「釣りに行けないから、フィッシングショーにいくか」という当日にチケットを購入して入場する人が多かった。

 今年は、釣り船が通常営業できる状態で、純粋にフィッシングショーへの感心のある層がどの程度足を運んでくれるのか。

 日本の釣り人口はレジャー白書によると700万人前後。総人口の1割にも満たない。昨今、手軽なレジャーとして釣りが見直され始めて、女性や小中学生が釣りに熱中している現象なども見受けられるが、1990年代のブラックバスブーム、ルアー・フィッシング人気などの社会現象までには成長していない。

 今回のフィッシングショーの入場者数の増減が、今後の釣り人気の先行きを示すデータになるかもしれない。