東京都の小池百合子知事が、3月9日に開幕する平昌(ピョンチャン)パラリンピックの視察を検討していることが21日、分かった。小池氏は、2020年東京大会について、パラリンピックの成功を重視しており、現地で運営方法などを視察し、東京大会の運営に生かしたい意向とみられる。

 一方、この日、都議会第1定例会が開会したばかりで、会期は3月29日まであり、パラ大会の期間(3月9日~25日)とまるまる重なることから、議会側とも調整の上、時期を慎重に検討することになる。

 小池氏は、都議会閉会後の取材に「まずは今日議会が始まったばかりで、集中していきたい。行くかどうかはまだ決めておらず、これからのこと」と述べた上で、「東京大会ではパラリンピックに力を入れていきたい。パラリンピックの運営を、どういう方法で行っているかは、いずれの大会でも参考にすべきだと思っている」と述べた。

 小池氏は昨年のリオデジャネイロ五輪、同パラリンピックのセレモニーに出席し、現地も視察。一方、平昌五輪については、大会旗の受け渡しなどリオのような役割が特にないとして、出席していなかった。