「カー女」に1000人が、お帰り~! 平昌五輪カーリングで日本勢初の銅メダルを獲得した女子日本代表「LS北見」が27日、北海道に凱旋(がいせん)した。地元の北見市に隣接する大空町の女満別空港には地元ファンが殺到。「カーリングの町」で生まれ育ったヒロインたちを約1000人が温かく出迎え、祝福した。

 午後8時過ぎ。夜は静寂に包まれる空港が、この日ばかりは熱気に包まれた。LS北見の5人が姿を現すと、約1000人の拍手と大歓声が迎えた。午前から解団式、報告会、テレビ出演と分刻みのスケジュールをこなし、ようやく帰ってきた地元。大量の群衆に驚くメンバーは、涙が止まらない。藤沢五月(26)が「ただいま~!」と叫んだ。本橋麻里(31)は泣きながら、「メダル、獲ったど~!」と感情を爆発させた。

 16年の世界選手権で準優勝した時は、関係者を中心に約70人だった。北見市は五輪での快挙を受け、ホームページで到着便を告知。一目見ようと、2時間前から二重三重の人垣ができ、到着口から出口までの約10メートルは人でびっしり。空港関係者は「こんなに集まったのは(94年に)皇太子さまと雅子さまがご旅行で来られた時以来じゃないかな」と驚いた。感激した藤沢は「実は…」と切り出し「絶対にカーリングで日本初のメダリストになってやるという夢がかなった」と本音を漏らした。

 フィーバーは終わらない。カーリング関係の返礼品をそろえた北見市には、ふるさと納税の寄付申し込みが殺到している。1月発売のLS北見オリジナルフレーム切手(1400円)は、販売予定数2000を3000に増やしたが、この日までに完売。人気ぶりに追加発行の可能性もあるという。シーズン終了後は、祝賀パレードも予定している。

 北海道の方言「そだねー」や、試合中の「もぐもぐタイム」、そしてルックスなど、競技外の話題も多かった。だが、5人とも「きっかけは何でも良い。カーリングを知ってくれたら」と声をそろえた。勝って、負けて、笑って、泣いた。ジェットコースターのような1カ月に、藤沢は「負けて悔しい思いもした。もっと強くなってみなさんに愛されるチームを目指したい」と約束した。4年後は、もっと輝く色のメダルを持って、また故郷へと帰ってくる。【西塚祐司】