震度7を観測した北海道胆振(いぶり)東部地震の発生以来、閉鎖していた新千歳空港は7日、昼前から運航が再開された。出発ロビーへの入場が開始される午前10時になると、キャンセル待ちや払い戻しをする人が一気に押し寄せ、一時フロアの通行が困難になった。

大学生の娘と旅行に来た50代主婦は、NTT東日本が北海道全域で公衆電話を無料で使用できるようにした処置に感謝した。6日に東京に戻る予定だったが、延泊することになり、この日の帰京便を空港内の公衆電話で旅行会社とやりとりした。「携帯も使えず、何もかもがわからなかった。公衆電話で通話できるのはありがたい」と話した。

7日昼前からは到着便も続々と着陸し、食料品を抱えてゲートに姿をみせる人も多かった。東京出張から戻った会社員の40代男性は、東京で買い込んだ、袋に詰めたおかしやトイレットペーパーを手に持ち「小さい子どもが3人いるので。妻から食料品を買えていないという話を聞いていた。(家族に)けががなくてよかった」と胸をなで下ろしていた。

運航再開を果たしたとはいえ午前中を中心に欠航便は多く「ラジオで乗れると聞いて来たのに欠航だった」と肩を落として帰る人や、搭乗時間のせまった乗客が「早く案内してほしい」と航空会社スタッフに詰め寄る場面もあった。フロアの床がはがれ、一部の保安検査場が漏水で使用できなかった。【松尾幸之介】