北海道胆振(いぶり)東部地震から一夜明けた7日の札幌中心部。日が昇った午前5時半すぎ、避難所として約300人を受け入れた市内の資生館小学校では人々が次々と外に出て新聞を広げ、情報収集を急いでいた。
観光客にも人気の中央卸売市場は7日未明からようやく予備電源が作動し、魚の鮮度を保つため製氷機がフル稼働した。ただこの日も営業を停止する飲食店が多く、市場の水産関係者は「来た小売業者は通常時の5%にも満たない」と仕事にならない状況に座り込んだ。6日に続いてせりが行えず、今が旬であるサンマが大量に売れ残っている状態だという。
毎秋に約1カ月をかけて開催される「さっぽろオータムフェスト」は7日が初日だった。大通りの全域に飲食店が出店して毎年約200万人が訪れるイベントだが、観光局は「電力復旧のめどがたたないため」と9日までの3日間は開催を取りやめた。10日以降も未定で、がらんとしたプレハブ小屋が並んでいる。
ランドマークであるテレビ塔は朝になってふたたび電光掲示が消え、目の前の広場のベンチには疲れた表情でスマホ画面を見る外国人が目立った。中心部でも、電気の復旧は午後3時を過ぎてもまちまちな状況が続いた。多くの観光客でにぎわうはずだった場所は、まだ活気を取り戻せずにいる。【岡崎悠利】

