早実の中川広渡投手(1年)が、6回4安打無失点の好投で4強入りに導いた。

 2回戦から3試合連続の先発。最速137キロ右腕は序盤から力のある直球にスライダー、カーブを織り交ぜ、4季連続の甲子園を狙う相手を抑え込んだ。「試合前は緊張したけど、持ち味のストレートがコースに決まった。今までで一番調子が良かった」と笑顔を見せた。

 試合中は主将の清宮幸太郎内野手(2年)から「表情が硬い」などと声をかけられながら、公式戦自己最長の6回を投げ抜いた。

 右手中指を痛めた時期もあったが、清宮のアドバイスもあって回復。今秋にブレークした。「清宮さんに『オロナインが一番効くぞ』と教えてもらった。今でも使っています」と感謝していた。