楽天が球団創設9年目で初の日本一に輝いた。3勝3敗で迎えた最終決戦は、初回、相手の失策で先制点を奪うと2回には岡島が適時打。4回には牧田のソロ本塁打で突き放した。投げては、先発美馬学は6回1安打無失点の好投。則本、田中とつなぎ完封リレーを演じた。

 試合後の勝利監督インタビューは以下の通り。

 -今の気持ち

 星野監督

 本当に7戦まできて、こんなにうれしいことはないね。

 -胴上げの気分

 星野監督

 もう最高。東北の子どもたち、全国の子どもたち、被災者の皆さんに勇気を与えてくれた選手をほめてあげてください。

 -美馬、則本、田中の継投について

 星野監督

 考えられないような継投なんだけれども、どうしたって田中がいくと。彼がいたからこそ日本シリーズに出場できたから、最後はあいつがふさわしいということで彼に託しました。

 -大声援だった

 星野監督

 (ジョークで)春から(応援に)来てよ。寒い中、本当に我々の選手は12球団1番過酷な中で東北に日本一をプレゼントしてくれました。

 -楽天も初優勝、星野監督も初の日本一

 星野監督

 私のことはどうでもいいけれど…。9年目で日本一になった。本当に選手のおかげ。私の罵倒にも耐えたな、と。ファンも耐えてくださいよ。

 -選手にどんな言葉をかけたいか

 星野監督

 今、言葉は見つからない。王者ジャイアンツだし、底力を持っているから、最後、空振り取るまで目を疑っていた。田中を信用していないわけではないんだけれど。昨日みたいなこともあるし何が起こるか分からんよ、人生は。

 -巨人を倒しての日本一

 星野監督

 短期決戦で王者ジャイアンツをかろうじて1勝の差で勝ったけどジャイアンツより、我々の力は落ちる。でも、今年は選手がやっつけてくれた。本当にひたむきに頭を下げて、必死に食い下がって、最後の最後まで戦ってくれた。(ファンに向かって)選手に拍手を贈ってください。

 -楽天ファンにメッセージを

 星野監督

 3回メッセージを言うチャンスがあったから言い尽くしましたけど。楽天に監督で就任して大震災が起きていやしてあげたいと信じて戦ってきました。まだ、ご苦労さなっていますが(楽天の優勝が)雀の涙でもいやしてあげたいと思っていました。ありがとう。