将棋の第31期王竜王戦5組、藤井聡太四段(15)対中田功七段(50)戦が11日、関西将棋会館で行われた。昨年、公式戦29連勝の新記録を樹立した藤井が18年初白星、通算56勝目を目指す。

 振り駒の結果、中田が先手に決まった。午前10時、お互いに深々と一礼し、対局を始めた。過去の対戦成績は藤井の1勝。

 藤井は竜王戦初参加となった第30期で決勝トーナメント進出を決めた。決勝Tでは30連勝をかけ、佐々木勇気六段(当時五段)と対戦し惜敗した。

 中田は昭和のレジェンドと言われた故大山康晴15世名人の弟子で、佐藤天彦名人の師匠としても知られる。

 竜王戦は現役全棋士と女流棋士2人、アマチュア4人が参加。1組から6組まで格付けしてトーナメントを実施。勝ち抜き人数は1組から順に優遇し、本戦トーナメントに出場できるのは1組上位5人、2組上位2人、3、4、5、6組各上位1人の計11人。

 持ち時間は各5時間。昼食休憩をはさみ、夜には決着する見通し。