スポーツ庁は18日、カヌーの鈴木康大選手がライバル選手の飲み物に禁止薬物を混入させた問題などを受けて各競技団体を集めた緊急会合を開き、スポーツ庁の鈴木大地長官は「スポーツに関わる者全員がこの事案を教訓として捉えないといけない。再発防止に努めてほしい」と訴えた。

 日本カヌー連盟は冒頭で問題の経緯と再発防止策を報告し、成田昌憲会長は「許し難い不愉快な事例を出した。多大な迷惑と心配を掛け、おわびしたい」と謝罪した。

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長らも反ドーピングの取り組みなどの徹底を求めた。スポーツ庁は競泳の小関也朱篤選手(ミキハウス)が後輩選手を殴る不祥事も起きたことから、暴力根絶とコンプライアンス(法令順守)の強化も要請した。