フィギュアスケート男子で、3月の世界選手権銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が「打倒マリニン」への並々ならぬ意欲をたぎらせた。

24日、都内で開かれた日本スケート連盟による23-24年シーズンの表彰祝賀会で優秀選手賞を受賞。現世界王者のイリア・マリニン(米国)とまみえる来季へ「どうやったら追いつけるか。そればかり考えてます」と笑顔で明かした。

世界選手権では約24点差をつけられた。開催地のモントリオールから日本に戻らずに、来季の振り付けのためにトロントへ向かったが、その移動中から「細かく点数を見ながら、そればかり」と頭をふくらませていたという。父正和さん、コストナーさんの両コーチとも綿密に案を練っている最中だ。「まずは4回転を1本増やす」と決めている。

今季はケガからの復帰シーズンだった。開始前は世界選手権の出場が目標だったが、想定を超えてマリニンを追う筆頭候補の立場で終えた。「マリニン選手も来シーズンもっといろんな部分でレベルを上げてくると思う。本当に血のにじむような努力をしなければならない」。照準を合わせて、来季へ挑む。