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  インタビュー<日曜日のヒーロー>
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第426回    アンディ・ラウ  
2004.08.15付紙面より

アンディ・ラウ
写真=ちまたのマダムたちをとりこにする「アジアン・イケメン」の魅力に、視線のパワーがある。ファインダーをのぞきながら「眼力」とは、アンディのためにあると思えた。オリエンタルな骨格でどこか欧米風の表情。しっとに似た感情さえ覚えた。彼のプロフィールを見て驚いた。「なぬーっ、オレより年上かいな」。42歳といえば立派な“おっさん”だ。日ごろの努力が彼のあふれるパワーの源なのだろう。私は気付くのが遅すぎたようだ。
(撮影と文・中島郁夫)

韓流なんの! アジアの頂点“ラウ様”

 韓流スター、なんのそのである。世界的にはアジアを代表する男優といえば、この人だろう。アンディ・ラウ。22年のキャリアで出演した映画は、実に115本に上る。42歳の今も、行く国々でアイドル並みの黄色い声援を受ける香港四天王の1人だが、素顔はギラギラしたところが全くない、自然体のナイスミドルだった。「アジア映画というジャンルをつくりたい」。大きな夢もさらりと言ってのけた。


借金5億円返済

 先日、新作映画「LOVERS」(チャン・イーモウ監督、28日公開)のPRで来日した際、舞台あいさつを行った。会場が「アンディ〜!」という絶叫に包まれた。マスコミしか入れない会見会場入り口にも「一目でも見たくて」と40代の女性が大勢集まった。あらためて言うが、42歳である。この年でここまでワー、キャー言われる俳優はそうそういない。

 「香港四天王」としてトップの座に20年近く君臨している。香港、中国だけでなく、日本を含めたアジア全域でスターであり続けてきた男だ。82年に映画デビューして以来、実に115本に出演した。1年で5本以上という計算だが、波に乗り続けてきたのではないとごく軽い口調で話し始めた。

 「88年から9年間に100本くらい出たんだ。自分でも多いなと思うよ。良い作品、そうでない作品、どんなものも引き受けて出演したから、笑われたこともあったんだ。でも、生活のためだったから仕方がなかった。90年に映画の製作会社をつくって、失敗作なんかで借金つくったのが原因。金額? 4000万香港ドル(現レートで約5億円)くらいかな。当時は次から次へと、仕事のために仕事をしている感じで、あんなにたくさん映画に出ていたのに、実は楽しくなかった。仕事があるだけありがたかったけど」。

 楽しくなかった、とはなかなか言えるものじゃない。見えを張ってでも「いろんな役ができて楽しかった。勉強になった」と言いたいところなのに…。しかも、言葉はあくまでひょうひょうとしている。苦労話に聞こえない。内容とのギャップが、ぎすぎすしたところがみじんもない、生来のスターを感じさせる。ばく大な借金を完済したのは97年だったという。

 「97年からは、自分で作品を選べるようになったんだよ。好きな映画に出られるようになったんだ。俳優が楽しくなったのは、その年以降だね。以前は『あんな映画に出たいのに』『この監督と仕事がしたいのに』といろいろと考えて、うまくいかなかったこともあった。今は気持ちも落ち着いて、自然の流れに任せられるようになった」。

 確かに、かつては映画界での受賞経験がなく“無冠の帝王”と呼ばれたが、97年以降は作品にも恵まれ、99年には「暗戦/デッドエンド」で、香港のアカデミー賞と言われる香港金像奨の最優秀主演男優賞を獲得した。


憧れのイーモウ

 もう1つの念願は、チャン・イーモウ監督の映画に出ることだったというから、今作で実現させたことになる。

 「監督から声を掛けてもらって、悩む理由なんてなかったよ。断ったら次のチャンスがあるかどうか分からないからね。10年以上前から監督の映画に出ることは夢だったし。今回の映画の話はイーモウ監督の代理の人が持ってきてくれたんだけど、その時、監督の言葉として『本当に映画を愛している人と一緒にやりたい』と伝えてくれた。本当にうれしかった。とにかく出よう、と。もちろん脚本が良かったことも、決め手だけどね」。

 映画の中では、国に反乱する集団を捕らえる官吏の役を演じている。金城武(30)チャン・ツィイー(25)といった若い世代の俳優と一緒にアクションにも挑戦。イーモウ監督いうところの「愛を発酵させすぎて、純度が高くなり燃えてしまう」役どころだ。

 「真の愛を信じるところは自分にとても近いから、共通点を感じるんだ。真の愛とは、人間を美しくも、醜くもさせてしまうもの。自分の命を投げ出してしまうような…。僕もできるかもね。でも僕には、官吏のように人を殺す勇気はないけど」。

 アクションシーンも美しい。イーモウ監督の前作「HERO」に多用されたワイヤアクションに代わり、この映画では実際に相手と殴り合ったりするシーンが多かった。

 「監督は特別に、武術の先生を香港に呼んでくれた。毎日3時間のけいこを2カ月間して撮影に入ったんだ。現場ではその分、芝居に集中できたね。雪原で本物の刀を使って戦うシーンで、みけんを切ってしまうアクシデントもあったけどね」。

 関係者は、集中力は相当なものと口をそろえる。撮影の時は、いつも相手の女優を愛するようにしている、と言う。何年も相手を思い続ける今回の役柄についても「その分愛し続けましたよ」。実際の恋人がやきもきするんじゃない? と聞くと「内緒です。結婚? いつかはするよ」と照れ笑いした。


仏教を信じ数珠

 歌手でも俳優でも、アジアのスターとして頂点を極めている。02年の「インファナル・アフェア」は、前記賞の主要7部門を独占。ここ数年、地盤沈下が激しい香港映画界を蘇生(そせい)させた。その演技は共演のトニー・レオンとともにハリウッド関係者をもうならせ、し烈なリメーク権争奪戦を引き起こした。一向にピークが見えない右肩上がり人生。今後、何を目指していくのか、とても興味がある。監督? それともハリウッド? でも、返ってきた答えはあっさり、こうだった。

 「将来はどうなるか考えたことがないよ。今はただ、こういう仕事をして楽しんでいるだけ。今現在を楽しんで、流れに任せてる。自分ができると思える作品ならば、お受けしますよ。監督? それはないね。自分の得意なところで頑張るよ」。

 不動の人気を築いているとはいえ、浮き沈みの激しい芸能界のこと、不安はないのだろうか。

 「え、どうして不安に感じるの?」。

 どうして、そんなにも泰然自若としていられるのだろう。

 「なぜ…。大した理由なんてないんだよね。仏教を信じるようになったおかげかな(と左手の数珠を見せる)。10年くらい前からしているんだけど、いつも持っていて、心が落ち着くんだ。撮影の時はちゃんとカバンに入れて持ち歩いてるよ」。

 日本ではヨン様、ジウ姫と、韓流ブームが続く。それに比べて、中国映画はちょっと元気をなくしているようにも感じる。ラウや金城らがそろい踏みした会見の記事では、つい「元祖」アジアスターと書いてしまった。韓流への焦り、中国映画への危機感はないのだろうか。

 「韓国の映画は進歩してきている。ストーリーも技術も。何よりも、国内でも、海外でも成功しているところがすごい。でも、これからは(ハリウッド映画などに対する)アジア映画というジャンルで、1つの映画ができるところまでできたらいいな。韓国も中国も日本も、全部が協力してね」。

 インタビューには、白いシャツとシルバーのパンツ姿で現れ、柿の種を食べながら、どんな質問にも答えてくれた。この肩の力の抜け方。オレがオレがというところが全然見えない自然体。この余裕こそが、世界に通用する数少ないアジア・スターならではの資質なのかもしれない。


スゴいテンション

 チャン・イーモウ監督 彼は素晴らしい役者です。力量は大したもの。合図と同時に役になりきって、同じテンションでたて続けに5テークこなせる。どんな俳優にとっても、決して簡単なことではありません。なのに、彼の場合は、回を重ねるごとによくなっていくんです。


 ◆アンディ・ラウ(劉徳華) 1961年9月27日、香港生まれ。81年、テレビ局の俳優養成所に入り、ドラマで人気を得る。82年に「彩雲曲」で映画デビュー。2作目の「望郷」で、香港のアカデミー賞と言われる香港金像奨最優秀新人賞にノミネートされ、注目された。88年、ウォン・カーウァイ監督の「いますぐ抱きしめたい」に、90年には「欲望の翼」に出演。99年の「デッドエンド」と03年の「マッスルモンク」で香港金像奨最優秀主演男優賞。85年には歌手としてもデビュー。トニー・レオン、レオン・ライ、アーロン・クォックとともに絶大な人気を誇る。90年にはプロデューサー業にも進出。176センチ、68キロ。独身。


 ◆LOVERS 唐時代の中国。反朝廷勢力の首領を捕まえるため、官吏の金(金城)と劉(ラウ)が、首領の娘とにらんだ踊り子の小妹(ツィイー)をおとりに使う作戦を立てる。金は小妹を獄から逃がし、首領の居どころを突き止めようとする。2時間。


(取材・小林千穂)

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