オマーンにも中田がいた!?
オマーンは強いのか? それとも弱いのか? どんなチームなのか? 18日のW杯アジア1次予選オマーン戦を前に、2回にわたってオマーンの攻撃力、守備力を徹底分析します。昨年9月から同チームと3回対戦している韓国代表の分析のスペシャリスト・金鎭国(キム・ジンクク)技術委員長に、オマーンの特徴、攻略法などをアドバイスしてもらった。初日は攻撃で、日本代表の戦力も熟知している同委員長の言葉でお伝えします。
オマーンは守りのチームだと思われがちだが、実は11人全員の攻撃への意識は高い。日本との対戦では、60%以上ボールを支配されると思うが、そこであまりにも日本が攻撃に比重を置くと、逆を突かれる可能性は十分ある。しかも全員がボールを奪ってからの動きが速く、特にFWアルホスニはスピード、ヘディング力、応用力に優れている。
オマーンはボールを奪うと、まずはサイド攻撃を仕掛ける。両ウイングバックに限らず、ボールを奪った時点で、最もサイドライン近くにいる選手が前線に走り込む。おそらくマチャラ監督に言われていると思うが、ほぼ無条件にサイドにロングボールを蹴り込む。場合によっては2人が同時に同サイドに走ることもある。監督は研究熱心な人だけに、日本の左サイドの三都主の裏を狙ってくるだろう。2人でえぐる場合、中の宮本がつられる可能性があるので、日本の中央の守備が手薄になることも考えられる。
もしサイドに走る選手にマークが付いている場合、第2の選択肢はMFドゥールビーンだ。彼はボールコントロールとバランス感覚にたけており、マークを受けても簡単にはボールを取られない。前線でためもつくれる。スルーパスも出せるし、目の前が空くと、果敢にミドルシュートも狙ってくる。昨年は国際Aマッチで11点を決めていて、MFでは唯一世界のトップ10(7位)に入る得点力を誇る。日本の中田に似たタイプで、攻撃の半分以上は彼を経由すると考えればいいだろう。
日本が最も警戒する必要があるのは、オマーンの速いリスタートだ。ファウルを取られて主審に抗議をしているすきに、前線にスルーパスを出す。相手守備ラインが整う前にプレーを再開することで決定機をつくる。FW陣とMF陣の約束事だとは思うが、徹底している。ボランチのジャンダルはまだ20歳と若いが、運動量豊富でリスタートの起点になることが多い。今回はエースストライカーのアルダベトが負傷で欠場することで、攻撃力は半減するとは思うが、なめてかかるような相手ではない。【金鎭国=韓国技術委員長】
[2004/2/16/09:10 紙面から]
|