初代表の大黒将志(24=G大阪)が「打ち出の小づち」作戦でFW争いに生き残る。2月9日にW杯最終予選・北朝鮮戦に臨む日本代表は30日、埼玉県内で3次合宿をスタートした。29日のカザフスタン戦で代表デビューした大黒は、欧州組合流前の2月2日シリア戦(埼玉)でシュートを乱射してラストチャンスを生かす。スペインリーグ2部セルタが獲得に乗り出すなどJリーグ日本人得点王に「世界」も注目している。
打って打って打ちまくる。FW大黒がシュートを乱発してアピールゴールを決める。カザフスタン戦から一夜明けたこの日の控え組中心の練習で、白い息をはきながら1本、1本のシュートに集中した。約40分、5種類のシュート練習に「やっていて楽しかった。ふだん、G大阪では今日以上にやってる。自分にとっては大事なんで」と声をはずませた。
カザフスタン戦の後半32分から目標だった代表デビューは果たした。だが、チャンスはほとんどなくシュートはゼロ。悔いだけが残った。「強引にシュートを打っていなかった。次はもっと強引に打っていきたい。チャンスがなくても、引いてもらってからドリブルなどをしたい」。20得点した昨季、日本人では異例の3ケタ(109本)シュートを記録したストライカーは、この日の練習で自分の武器を思い起こした。
Jリーグ日本人得点王として「世界」からも注目されている。スペインでは、デビュー戦ゴールを決めたマジョルカFW大久保(昨季15点)より得点した男として、27日に古豪セルタ(2部)が非公式ながら獲得オファーを出していた。時間的な問題や、G大阪との交渉がほぼ合意していたため、今冬の移籍には発展しなかったが、「今年も活躍しないと無理。まだまだ考えてない」と実績を重ねることで海外挑戦の夢を広げるつもりだ。
そのためにも、デビューだけで終わるつもりはない。「FW争い? 僕は点を取るしかないんで」と口をキュッと結んだ。北朝鮮戦のメンバー18人に食い込むには、海外組不在のシリア戦で結果を出すしかない。ジーコ監督は「(31日の)練習試合を見てシリア戦のメンバーを決める」と白紙を強調した。「練習試合やるんすか? 知らんかった。点を取れるように頑張ります」。実戦デモからチャンスをつかみとる。【西尾雅治】
[2005/1/31/09:46 紙面から]
写真=大黒(手前)のシュート練習を見つめるジーコ監督(撮影・鈴木豊)
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