■「F1」とは
正式名称は「Formula One」。Formulaとは「方式」の意味。1947年にパリを拠点とするFIA(国際自動車連盟)が組織され、正式にフォーミュラ1(F1)規定が誕生。モータースポーツの最高峰として位置付けられることになった。50年には各国のGPを統一し世界選手権として発足。初代王者はジュゼッペ・ファリーナ(アルファロメオ)。1人乗りでオープンホイール(タイヤがボディから露出)のマシンで争われる。
初期のマシンは葉巻型のFR(フロントエンジン・リア駆動)だった。その後MR(ミッドシップエンジン・リア駆動)が主流に。60年代後半からは空力が意識されるようになった。大きなリアウイングを備えるようになり、車体形状も葉巻型からくさび形へと変化した。骨格もアルミなどの金属から、80年代以降はカーボンファイバー(炭素繊維)が主流となり、剛性が向上、軽量化にも貢献した。第2期参戦のホンダが導入したテレメーターシステム(油温、水温、燃料消費量などのデータを走行中のエンジンからリアルタイムに検出し、ピットに転送する仕組み)は、それまで経験と勘に頼っていたマシン開発のあり方をデータ主義に転換させた。90年代に入るとハイテク全盛となったが、チーム間の格差が広がったことなどから多くはレギュレーション(規定)で禁止されるようになる。
■ドライバーズポイント
各GPの1位から8位までにポイントが与えられ、1シーズンの合計で年間王者が決まる。同ポイントはチームの成績としても適用され、同じく1シーズンの合計で製造者部門の順位も決定される。ポイント数は1位10点、2位8点、3位6点、4位5点、5位4点、6位3点、7位2点、8位1点。このポイントは、レースをトップでゴールした者が予定周回数の75%以上を満たした場合に有効。レースが中断し再開できなかった場合、トップの者が2周未満しか周回していない場合はポイントなし。トップ周回が2周以上でかつ予定周回数の75%未満の場合は上記の半分のポイント数が与えられる。年間獲得ポイント数が並んだ場合は優勝回数の多い者(またはチーム)がタイトルを獲得する。
■予選方法
ノックアウト方式を導入。土曜日午後に実施。最初15分間のタイムで下位6台(17〜22位)のポジションを決定、該当車両は予選を外れる。残り16台はタイムをリセットして、次セッションへ。2回目の15分間で、11〜16位のポジションを決定、該当車両は予選を外れる。残り10台はタイムをリセットして、次セッションへ。最後の20分間で、1位から10位のグリッドポジションが争われ、最速のクルマがポールポジションを獲得する。
■エンジン
レシプロ(ピストンがシリンダー内を往復運動する構造)の4ストロークのみ。ロータリーやガスタービンは不可。出力抑制とコストダウンのため排気量2400ccのV8(バンク角90度)エンジンを使用(対応が間に合わないプライベートチームに関しては、06年と07年に限りFIAが設定した回転数制限のもとで、3000ccV10エンジンの使用が可能)。
■車体
全幅は1800ミリメートル以下。後輪中心線より前方の車体幅は1400ミリメートル以下、同後方部車体幅は1000ミリメートル以下。全高は950ミリメートル以内。最低重量は600キログラム。
■タイヤ
最大径は660ミリメートル、雨天用は670ミリメートル。幅は前輪が305〜355ミリメートル、後輪が365〜380ミリメートル。タイヤ交換はレース中のいつでも認められる。ドライバーは各GPにおいて7セットを使用することが認められる。予選と決勝で使用されるタイヤは同仕様でなければならない。
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