陸上女子棒高跳びの世界記録保持者で34歳のエレーナ・イシンバエワ選手(ロシア)は19日、ロシアがリオデジャネイロ五輪にチームとして参加することを国際陸連が禁じた問題で、スポーツ仲裁裁判所(CAS)の聴聞会に出席した。裁定は21日に出る予定。タス通信によると、同選手は「私の言うことを注意深く聞いてくれた。私は楽天家。良い方向に進むと希望している」と述べた。

 国際陸連のコー会長も19日、CASの聴聞を受けた。

 組織的なドーピング問題で資格停止処分を科されたロシア陸連と、五輪で金メダルを2度獲得したイシンバエワ選手、男子走り高跳びの五輪覇者イワン・ウホフ選手、昨年の世界選手権で男子110メートル障害を制したセルゲイ・シュベンコフ選手ら68選手が処分を不服としてCASに提訴した。

 CASの裁定結果によって、リオ五輪からロシア選手団を除外するかどうかのIOCの判断に影響する可能性がある。