12年ロンドン五輪12位の八木かなえ(24=ALSOK)が、Bグループ1位となった。同競技は1本目の重量の申告によって、AとBに組み分けされる。グループAは7人のため、目標としていた8位入賞が確定した。同日に行われるグループAの結果によっては、さらに上位進出の可能性もある。

 6日の女子48キロ級で銅メダルを獲得した三宅宏実(30=いちご)と同じスナッチ81キロでスタート。1本目、2本目と失敗したのも一緒だったが、3本目で成功。ジャークでは1本目の101キロを失敗したものの、2本目で同重量を上げ、3本目は105キロを成功させた。合計186キロと、自己記録の195キロに遠く及ばなかったため「調子は良かったので、スナッチ85、ジャーク110は出したかった。ロンドンよりも順位を上げたことは収穫ですが、素直に喜べない。記録的にはご褒美には値しない」と納得は出来なかった。

 高1から指導を受けてきた横山コーチが、代表チームの指導者制限のためリオ入りできなかったことも影響はあった。9年間で同行しなかった国際大会は過去1度しかない。「コーチの部分とか、いつもと違うというのは、変に緊張してしまう部分。安心できない部分はやっぱりありました。結果が全然ダメだったので、先生の存在は大きいなとあらためて思う」。申告の重量も三宅義行監督に任せることになり、確実に上げられる81キロを設定。それによりBグループになってしまったため、Aグループの強豪と戦えなかった気持ちの低下は否めない。

 今後は「国体とかもあるので、気持ちを切り替えてストイックにいきたい」と前を向いた。20年東京五輪も次の目標。「ロンドンからリオまではあっという間だったので、東京までもあっという間なんだろうなと思う。4年間頑張ってきたことが一瞬で終わっちゃった。悔しい思いしかないので、3度目の正直で結果を出したい」と見据えた。