【窪寺伸行・オレに任せろ】

 ◆12R 峰竜太が、張り詰めた緊張感を打ち破って11回目のSG優出を決めた。準優10R、トップスタートから山崎智也の2コースツケマイを寄せ付けずに逃げ切った。「起こし、ターンで乗りにくさも出て不安でした。ホッとしました」と安堵(あんど)した。今度こそ、悲願のSG初優勝を実現する。

 昨年大会の準優フライングから2年越しのリベンジへ、絶好の舞台が整った。準優11Rで予選1位の篠崎仁志が敗れ、思わぬ1号艇が巡ってきた。「1号艇を取りにいって勝つ」王道のプランが理想でも、予選2位はもちろん立派だ。

 枠決定直後は「まだ心の準備が…」と不安をのぞかせたが、すぐにポジティブ思考へ転換した。「もうそろそろ…ね。本当は王道で勝ちたいけど、おまけみたく考えます。前はめちゃくちゃ自分を追い込んでたけど、今は違う。前のように緊張して失敗することはない。強くなってますから」と笑った。

 最も肝心なパワーも相当なレベルに達した。調整に多少のずれが生じた準優10Rでも行き足は鋭かった。辻栄蔵らの伸びはすごいが、峰は負けない。「僕も上積みできてる。ターン回りもいいし総合点は高い」と納得する。

 相手は絞って伸びる辻と勝負勘鋭い井口佳典に、さばく坪井康晴を絡める。(1)から(2)(3)(6)の2、3着。堅くても(1)(2)(3)、(1)(3)(2)が勝負券だ。