前橋バンクで、菅田一族が大活躍している。

 決勝は菅田壱道(29=宮城)と、菅田和宏(33=宮城)のいとこ連係が初めて実現する。前を行くのは和宏だ。今年2月の小倉で落車し、左足首を骨折。低迷が続いたが復調の兆しを見せ、初日は逃げて4着に粘り込んだ。準決も「初日の感じが良かったので」と果敢なカマシで2着に残り、見事に落車負傷後初の決勝行きを決めた。

 一方、番手回りの壱道には発奮材料がある。準決当日の4日早朝に、第1子となる男の子の誕生の知らせが届いたという。「午前3時33分です。33バンクで戦っている時なのは何かの縁ですかね」とうれしそうに語っていた。パパになった壱道は愛息に優勝を手みやげにするつもりだ。